2012/09/05

8/30 いっぺーの制作

いっぺーです。
制作のことについて書いてみようと思います。
簡単にいうと巨大カメラで撮影、です。

印画紙を置いて撮影するピンホールカメラなどは、よく知られていますが、今僕がやっているのは製版用の巨大レンズを用いた、そんへんにある一眼カメラがそのまま(性格には違うけど)でっかくなった感じです。

どの位でかいかといいますと、一般的な一眼レフカメラの35mmフィルムに対して、このシステムは畳一枚分もの大きさのフィルムが撮れるということです。

しかもフィルムを光学的に引き伸ばすのではなく乳剤を広く塗ることで、密度が変わることなく巨大なフィルムで撮影できるのです。

要は超緻密。
撮影前にちょいちょいと薬品を塗ることで、最大サイズ910×1820のフィルムが出来上がります。

どのようにするかといいますと1800年代後半に発明された湿版写真という技法をもちいます。

コロジオンというとろーりとした薬品にヨウ化物などをまぜヨウ化銀を形成して感光剤とします。それをモノクロ写真の現像に似た感じで露光&現像定着すると、写真が出来上がります。

フィルムがを拡大して見る必要がないぐらいでかいので1/1スケールで写真が撮れます。
普通は小さなフィルムをさらに拡大し印画紙に焼き付けます。
デジタルカメラも小さな受光部に光を集め、さらにモニターなどで拡大しています。
写真の拡大概念をすっ飛ばしてしまうような面白いシステムです。

ただしモノクロ写真しかとれません。

けれど、銀の美しさはすさまじいです。

欠点は銀が高価なこと。


続きはまた今度。

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