2012/07/18

7月18日阿部

移住して20日が過ぎようとしている。
 数名の職員さんたちには僕の名前が阿部という事、カメラで日々撮影しyoutubeにアップしている事が知られるようになりました。
これまでは「空鼠」という6人の「集団」と見られていたものが、少しづつ「個人」として扱われてきたのです。うれしーです。


 7月3日の映像の中で、いろいろ失敗(風呂の場所を間違ったり)を重ねてしまう僕らの事を村上が職員さんに「(本当は)みんな良い奴ですよ」と言ったら職員さんに「一人一人はそうなんだけどねー」と返されたと言うシーンがあります。職員さんのセリフの後には「仲いい奴らが何人か集まると良くない事になる」という意味が隠れています。
 
 集団で引っ越すと、新しい人や環境に緊張する場面から、仲間だけになった時に気がゆるみ甘えがでます(家族で引っ越した事がある人はこの感覚わかるんじゃないかな?)。それをを見透かされていたんでしょう。そんなこんなで度々注意を受け、さらに映像を見た東京の知り合いからもこの時期に「お前らの言動は親切にしてもらった人に対して失礼すぎる」と、激怒のメールもありました。たしかにその場面は最悪です。救いようがありません。
ただそこで思うのは、多分一人でここに来ていたら違ったんじゃないかな。規則もきちんと守るだろうし、愚痴みたいのも吐かないと思う。自分はまだ「集団」の中の一人としか認知されていないという事に自ら甘えていたんですね。

 実はそのお怒りメールが来る前に僕と村上はそれに気付き「この映像を使うべきか?」を話し合っていました。自分たちの事なのに映像に映っているのはまるで別人のように思えました。でも使うべきと判断しました。理由は映像に残す事で自覚し、改善できるから。なによりその時の僕らのリアルな光景だからです。
 このプロジェクトは、集団で引っ越すとその地域に暮らす人々とどのような影響を与え合うか?という問題提起から始まっています。ならば僕らのそのような行動や言動も重要な要素のはず。ならば隠さず見せるべき。


そうした事を踏まえ、今日も映像を撮り続けるのでした。





7月17日の映像  http://youtu.be/69TLbyynAbs



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