7／18 橋本家三日目 ひし形の屋根

作業３日目。床を張り終わり、屋根に取りかかった。ひし形の天井に垂木を通し、沢山のひし形をひしひしと感じる。唐突だが、僕は「模様」が好きだ。
なぜなのかな、と考えると、僕の念能力が「強化系」であるということに行き着く（※）。模様というものは、自分で自分を「強化」し増殖していく感じがする。
これは音楽ならばテクノなどのハウスミュージックに顕著で、また、御輿を担ぐときのかけ声の感じにも繋がる。要は、反復というものが「トランシー」なことの要因であり、模様はそれを視覚的に直観させるから僕は好きなのだろう。
話が飛んだが、自分で家をつくるとそこに「好み」というものが全面的に表れる。それは×日町の６軒全部に当てはまる。システム住宅ではこうはいかないだろう。何千万円もする新築の家は買えない。しかし、お金がない（お金をかけない）というそのことにより、豊かになるものもあるということだ。自分を表現することに「表現価」とでも呼べるような価値があるとするならば、この町の表現価は一等地だろう。

（※人の持ち味を漫画『HUNTER×HUNTER』の念能力に例えるのが、僕の周りのごく一部で流行っている）